2006年03月15日
がんばれ!鈴花ちゃん!!
のどの病気を理由に保育園への入園を拒否されたのは不当として、東京都東大和市の青木鈴花ちゃん(5)とその両親が、市の認可保育園への入園と損害賠償を求めていた。
詳細は追記を参照してください。
1月25日に、東京地裁は、鈴花ちゃんの主張を認め、市に対して、仮に入園を義務付けるという決定を下した。
現在は、正式な入園と損害賠償を求める訴訟を行っているそうだが、市側が争う姿勢を示したそうだ。
詳細は追記を参照してください。
1月25日に、東京地裁は、鈴花ちゃんの主張を認め、市に対して、仮に入園を義務付けるという決定を下した。
現在は、正式な入園と損害賠償を求める訴訟を行っているそうだが、市側が争う姿勢を示したそうだ。
鈴花ちゃんは、のどの病気のために、気管にチューブを装着し、そこから定期的に痰を吸い出さなければならないそうだ。
しかし、この行為は、鈴花ちゃんが自分で行うことができるし、その点を除けば、鈴花ちゃんは、他の園児たちと同じように遊んだりできるとのことだ。
しかし、その吸引が医療行為に当たるとして、保育園では対応できないとして、市が入園を拒否しているらしい。
鈴花ちゃんと親御さんは、本当は、入園を許可してもらえさえすればいいのかもしれない。
それでも損害賠償を求めるには、わけがあるのかな?と思ったりする。
↓こんなことを聞いたことがある。
ダイビングにより操業を妨害されているとして、伊良部漁協が宮古島のダイビング事業組合に、一定区域内でのダイビング禁止を求めた訴訟は、伊良部漁協の敗訴となった。
この裁判に、知合いがちょっとだけ絡んでいたのだが、
「賠償金を得ることが問題じゃない。でも、そういった形を残さないと、奴ら(伊良部漁協)にこの争いの意味の大きさがわからない」と言っていた。
もしかしたら、鈴花ちゃんのご両親もそんな気持ちなのかな。
いずれにせよ、
保育園に行って、たくさんの友達と遊びたいという、鈴花ちゃんの純粋な願いを叶えてあげたい。
鈴花ちゃんに関連する記事をいくつか掲載します
のど病気の女児拒否は違法 東京地裁が決定
のどの病気に対応できないことを理由に入園を拒否したのは不当として、東京都東大和市の青木鈴花ちゃん(5つ)と両親が、同市に認可保育園への入園を仮に義務づけることを求めた申し立てで、東京地裁は26日までに申し立てを認める決定をした。
決定理由で菅野博之裁判長は「障害は成長につれて改善されている。普通保育園での保育は可能」と判断。入園を承諾しなかった市の処分は違法とした。
鈴花ちゃんは気管の病気のため、のどに気管チューブを装着し、定期的にたんを吸引する必要がある。認可保育園への入園を希望したが、市は吸引が医療的行為に該当し、対応できないとして、昨年2月と3月の2回にわたり入園を断った。
(共同通信) - 1月26日13時21分更新
ここに注目:鈴花ちゃんの保育園入園問題 家族「自立支援を」 /東京
◇東大和市、法廷での争いに
たんの吸引が必要であることを理由に保育園への入園を断られたのは違法として、東大和市の青木鈴花ちゃん(5)と両親が、同市に300万円の損害賠償と入園を認めるよう求めた訴訟は10日、東京地裁で第1回口頭弁論が開かれる。鈴花ちゃんは同地裁の決定で既に仮入園をしているが、市側は訴訟を継続し法廷での争いに突入する。訴訟に至った経過をたどりながら、医療的なケアが必要な子どもたちを取り巻く課題を追った。【木村健二】
■市側は「想定外」
鈴花ちゃんは気管の組織が未発達で呼吸がしにくくなる「喉頭軟化症(こうとうなんかしょう)」を患った。気管切開手術を受け、空気を気管に通す器具「カニューレ」をのどに装着。だ液やたんが気管内にたまるため、1~3時間に1回ほどの間隔で取り除かなければならない。03年6月からは障害児向けの東大和市立の施設へ通い始めた。
日常生活はたんの吸引以外の面では支障がなく「保育園に通える力を十分持っている」という療育関係者ら周囲の勧めもあり、父繁宜さん(40らは04年度、05年度に保育園入園を申し込んだ。しかし、市側はいずれも拒んできた。
たんの吸引は、原則として医師や看護師に限られる「医行為」だ。同市児童福祉課は、鈴花ちゃんの受け入れには医療的な措置が常時必要で、看護師の配置などの職員態勢を想定していないとの点を拒否の理由に挙げる。看護師を置く保育園もあるものの、0歳児保育への対応が主な目的だという。
■仮入園で元気に
繁宜さんらは昨年11月、市を相手取り提訴。合わせて「仮の義務付け」も申し立てており、東京地裁は今年1月25日付で「重大事故に発展する可能性は極めて乏しい」などとして仮入園を認めるよう市側に命じた。
鈴花ちゃんが市立向原保育園へ仮入園したのは2月10日。これに伴い、市は鈴花ちゃんが通っていた施設から看護師1人を急きょ応援に回した。さらにサポート要員として市職員の看護師・保健師8人が、たんの吸引などができるよう医師の指示と研修を受けた。
母待詠子(たえこ)さん(37)によると、鈴花ちゃんは仮入園から1カ月近くがたち、アニメの主題歌で踊るなど元気に過ごしているという。待詠子さんは「今までかなわなかったことが実現でき、一日一日を元気に通わせてもらっていることに日々感謝しています」と言い、「行政は建設的に考え、個人の自立をサポートしてほしい」と訴える。だが、市側は基本的な主張を変えておらず、入園をめぐる訴訟が本格的に始まる。
■財政支援策も
鈴花ちゃんは公立小学校への入学も希望している。同市教育委員会は「現時点で具体的な対応は行っていない」とし、受け入れの是非は白紙の状態だ。
他の自治体の対応はどうか。大阪府は06年度予算案で、たんの吸引など医療的なケアが必要な児童生徒のために小中学校に看護師を配置する市町村への補助金として3735万円を新たに盛り込んだ。市町村ごとにばらつきの目立つ対応をまとめ、付き添いの保護者らの負担を軽くするのが狙いだ。
「医療的ケア全国ネットワーク」(東大和市)を主宰する下川和洋さん(41)は「国には自治体が取り組みを行う上での財政的な支援を求めたい」と指摘。04年5月に国会で鈴花ちゃんの問題を取り上げた高木美智代衆院議員も「障害は個性であり、当事者と家族の意見を十分に尊重した上で必要な措置・支援がなされるべきだ」と言う。また、下川さんは市区町村の行政についても「住民のニーズに応える取り組みを進めてほしい」と話している。
3月9日朝刊(毎日新聞) - 3月9日11時1分更新
東大和市が争う姿勢 鈴花ちゃん入園拒否訴訟
のどの障害に対応できないことを理由に入園を拒否したのは不当として、東京都東大和市の青木鈴花ちゃん(5つ)と両親が、同市に認可保育園への入園承諾と300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、東京地裁(鈴木正紀裁判長)で開かれ、市側は争う姿勢を示した。
東京地裁が1月25日、鈴花ちゃん側の主張を認め、入園を仮に義務付ける決定をしたことを受け、鈴花ちゃんは2月から登園しているが、両親は正式な入園承諾と賠償を求めている。
訴状によると、鈴花ちゃんは気管の病気のため、のどに気管チューブを装着し、定期的にたんを吸引する必要がある。認可保育園への入園を希望したが、市は吸引が医療的行為に該当し、対応できないとして昨年、2回にわたり入園を断った。
(共同通信) - 3月10日12時45分更新
しかし、この行為は、鈴花ちゃんが自分で行うことができるし、その点を除けば、鈴花ちゃんは、他の園児たちと同じように遊んだりできるとのことだ。
しかし、その吸引が医療行為に当たるとして、保育園では対応できないとして、市が入園を拒否しているらしい。
鈴花ちゃんと親御さんは、本当は、入園を許可してもらえさえすればいいのかもしれない。
それでも損害賠償を求めるには、わけがあるのかな?と思ったりする。
↓こんなことを聞いたことがある。
ダイビングにより操業を妨害されているとして、伊良部漁協が宮古島のダイビング事業組合に、一定区域内でのダイビング禁止を求めた訴訟は、伊良部漁協の敗訴となった。
この裁判に、知合いがちょっとだけ絡んでいたのだが、
「賠償金を得ることが問題じゃない。でも、そういった形を残さないと、奴ら(伊良部漁協)にこの争いの意味の大きさがわからない」と言っていた。
もしかしたら、鈴花ちゃんのご両親もそんな気持ちなのかな。
いずれにせよ、
保育園に行って、たくさんの友達と遊びたいという、鈴花ちゃんの純粋な願いを叶えてあげたい。

のど病気の女児拒否は違法 東京地裁が決定
のどの病気に対応できないことを理由に入園を拒否したのは不当として、東京都東大和市の青木鈴花ちゃん(5つ)と両親が、同市に認可保育園への入園を仮に義務づけることを求めた申し立てで、東京地裁は26日までに申し立てを認める決定をした。
決定理由で菅野博之裁判長は「障害は成長につれて改善されている。普通保育園での保育は可能」と判断。入園を承諾しなかった市の処分は違法とした。
鈴花ちゃんは気管の病気のため、のどに気管チューブを装着し、定期的にたんを吸引する必要がある。認可保育園への入園を希望したが、市は吸引が医療的行為に該当し、対応できないとして、昨年2月と3月の2回にわたり入園を断った。
(共同通信) - 1月26日13時21分更新
ここに注目:鈴花ちゃんの保育園入園問題 家族「自立支援を」 /東京
◇東大和市、法廷での争いに
たんの吸引が必要であることを理由に保育園への入園を断られたのは違法として、東大和市の青木鈴花ちゃん(5)と両親が、同市に300万円の損害賠償と入園を認めるよう求めた訴訟は10日、東京地裁で第1回口頭弁論が開かれる。鈴花ちゃんは同地裁の決定で既に仮入園をしているが、市側は訴訟を継続し法廷での争いに突入する。訴訟に至った経過をたどりながら、医療的なケアが必要な子どもたちを取り巻く課題を追った。【木村健二】
■市側は「想定外」
鈴花ちゃんは気管の組織が未発達で呼吸がしにくくなる「喉頭軟化症(こうとうなんかしょう)」を患った。気管切開手術を受け、空気を気管に通す器具「カニューレ」をのどに装着。だ液やたんが気管内にたまるため、1~3時間に1回ほどの間隔で取り除かなければならない。03年6月からは障害児向けの東大和市立の施設へ通い始めた。
日常生活はたんの吸引以外の面では支障がなく「保育園に通える力を十分持っている」という療育関係者ら周囲の勧めもあり、父繁宜さん(40らは04年度、05年度に保育園入園を申し込んだ。しかし、市側はいずれも拒んできた。
たんの吸引は、原則として医師や看護師に限られる「医行為」だ。同市児童福祉課は、鈴花ちゃんの受け入れには医療的な措置が常時必要で、看護師の配置などの職員態勢を想定していないとの点を拒否の理由に挙げる。看護師を置く保育園もあるものの、0歳児保育への対応が主な目的だという。
■仮入園で元気に
繁宜さんらは昨年11月、市を相手取り提訴。合わせて「仮の義務付け」も申し立てており、東京地裁は今年1月25日付で「重大事故に発展する可能性は極めて乏しい」などとして仮入園を認めるよう市側に命じた。
鈴花ちゃんが市立向原保育園へ仮入園したのは2月10日。これに伴い、市は鈴花ちゃんが通っていた施設から看護師1人を急きょ応援に回した。さらにサポート要員として市職員の看護師・保健師8人が、たんの吸引などができるよう医師の指示と研修を受けた。
母待詠子(たえこ)さん(37)によると、鈴花ちゃんは仮入園から1カ月近くがたち、アニメの主題歌で踊るなど元気に過ごしているという。待詠子さんは「今までかなわなかったことが実現でき、一日一日を元気に通わせてもらっていることに日々感謝しています」と言い、「行政は建設的に考え、個人の自立をサポートしてほしい」と訴える。だが、市側は基本的な主張を変えておらず、入園をめぐる訴訟が本格的に始まる。
■財政支援策も
鈴花ちゃんは公立小学校への入学も希望している。同市教育委員会は「現時点で具体的な対応は行っていない」とし、受け入れの是非は白紙の状態だ。
他の自治体の対応はどうか。大阪府は06年度予算案で、たんの吸引など医療的なケアが必要な児童生徒のために小中学校に看護師を配置する市町村への補助金として3735万円を新たに盛り込んだ。市町村ごとにばらつきの目立つ対応をまとめ、付き添いの保護者らの負担を軽くするのが狙いだ。
「医療的ケア全国ネットワーク」(東大和市)を主宰する下川和洋さん(41)は「国には自治体が取り組みを行う上での財政的な支援を求めたい」と指摘。04年5月に国会で鈴花ちゃんの問題を取り上げた高木美智代衆院議員も「障害は個性であり、当事者と家族の意見を十分に尊重した上で必要な措置・支援がなされるべきだ」と言う。また、下川さんは市区町村の行政についても「住民のニーズに応える取り組みを進めてほしい」と話している。
3月9日朝刊(毎日新聞) - 3月9日11時1分更新
東大和市が争う姿勢 鈴花ちゃん入園拒否訴訟
のどの障害に対応できないことを理由に入園を拒否したのは不当として、東京都東大和市の青木鈴花ちゃん(5つ)と両親が、同市に認可保育園への入園承諾と300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、東京地裁(鈴木正紀裁判長)で開かれ、市側は争う姿勢を示した。
東京地裁が1月25日、鈴花ちゃん側の主張を認め、入園を仮に義務付ける決定をしたことを受け、鈴花ちゃんは2月から登園しているが、両親は正式な入園承諾と賠償を求めている。
訴状によると、鈴花ちゃんは気管の病気のため、のどに気管チューブを装着し、定期的にたんを吸引する必要がある。認可保育園への入園を希望したが、市は吸引が医療的行為に該当し、対応できないとして昨年、2回にわたり入園を断った。
(共同通信) - 3月10日12時45分更新
Posted by あやねーねー at 17:41│Comments(3)
│今日のつぶやき
この記事へのコメント
難しい問題ですね。
私も、仕事絡みの会議で同じような問題に直面したことがあります。
これって、立場によってものすごく見方が変わるんですよね。
行政サイド=有事の場合の責任
医療サイド=医療行為と言っても安全な処置
保護者サイド=子供の自立
「対応できません」というのはとても簡単で最も無難な対応。
子供の安全のための最前の措置。
でも、どこかがそれをやらなければならない。
それが、意外と無認可の預かり所だったり、行政も、そういうインフォーマルなところを使わざるを得なかったりする皮肉な一面も実際はあるんですよね。
私も、仕事絡みの会議で同じような問題に直面したことがあります。
これって、立場によってものすごく見方が変わるんですよね。
行政サイド=有事の場合の責任
医療サイド=医療行為と言っても安全な処置
保護者サイド=子供の自立
「対応できません」というのはとても簡単で最も無難な対応。
子供の安全のための最前の措置。
でも、どこかがそれをやらなければならない。
それが、意外と無認可の預かり所だったり、行政も、そういうインフォーマルなところを使わざるを得なかったりする皮肉な一面も実際はあるんですよね。
Posted by こあき at 2006年03月15日 20:20
入園拒否のウラには職員不足ってのもあるんだろうな~。
娘が保育園に通ってた時、ダウン症の子が入園して来た。
その保育園では初めて障害児を受け入れたんだけど、その後も何人か障害を持った子を受け入れてるし、子供も親も先生もみんな、仲良くしてるよ。
ウチは偶然その子と小学校も一緒なんだけど、お互いに協力して何かをやり遂げる、って大切な事、親子で学ばせて貰ったよ。
受け入れちゃえばなんくるないさ~、なんだろうけどね・・・・
逆に私立の園の方が考え方は柔軟かも。
娘が保育園に通ってた時、ダウン症の子が入園して来た。
その保育園では初めて障害児を受け入れたんだけど、その後も何人か障害を持った子を受け入れてるし、子供も親も先生もみんな、仲良くしてるよ。
ウチは偶然その子と小学校も一緒なんだけど、お互いに協力して何かをやり遂げる、って大切な事、親子で学ばせて貰ったよ。
受け入れちゃえばなんくるないさ~、なんだろうけどね・・・・
逆に私立の園の方が考え方は柔軟かも。
Posted by ちきちき at 2006年03月15日 21:04
こあきさん
なるほど。
私は第3者として、「なんで?」という気持ちが強かったのですが、それぞれの立場で言い分がありますね。
うまくいえないけど、鈴花ちゃんの純粋な気持ちは大事にしてあげたいな、
そして、他の、保育園に行きたいけど、いろいろな事情で行けない子供たちにも、保育園に行くという自由を与えてあげたい。
-そう思います。
ちきちきさん
受け入れてしまえば、子供たち中心にうまくいってしまうことも多いんですけどね。
やはり、責任とか、万が一のことがあったときのことを考えてしまうんでしょうね。
いろいろな人がいるから社会なんだけど、
なかなかうまくいかないですね。
なるほど。
私は第3者として、「なんで?」という気持ちが強かったのですが、それぞれの立場で言い分がありますね。
うまくいえないけど、鈴花ちゃんの純粋な気持ちは大事にしてあげたいな、
そして、他の、保育園に行きたいけど、いろいろな事情で行けない子供たちにも、保育園に行くという自由を与えてあげたい。
-そう思います。
ちきちきさん
受け入れてしまえば、子供たち中心にうまくいってしまうことも多いんですけどね。
やはり、責任とか、万が一のことがあったときのことを考えてしまうんでしょうね。
いろいろな人がいるから社会なんだけど、
なかなかうまくいかないですね。
Posted by あやねーねー at 2006年03月29日 18:11